ラ・カラオラ
マカロニ鉄道
ラ・カラオラは町の名前で、実際のロケ地はカラオラの駅舎近辺になります。
アルメリアから約100kmの位置にあります。
現在でも高速鉄道の線路が走っており、マカロニ鉄道として敷いてあった線路は支線で、現在はレールも撤去されてしまいました。
たくさんのマカロニウエスタンがこの線路や駅舎で撮影が行われましたが、最も有名で誰もが知っているのが、
「夕陽のガンマン」でモーティマー大佐が機関車を緊急停車させた「ツクムカリ駅」です。
大佐と馬の間の後方にかすかに見えているのは、カラオラ城です。
さらに、この駅のすぐ近くにはこんなりっぱな駅舎もできました。
「ウエスタン」の長い長いオープニングの舞台となった駅舎です。
ここには実際の駅舎はなく、レオーネが建てたものですので、現在は何もありません。
少しレンガなどが線路脇にうち捨てられています。
実際の駅舎が使われたのが、「続・夕陽のガンマン」からです。
この線路は本線ですので、現在も使われています。
「ウエスタン」ではジルが到着する「Flagstone」の駅舎となり、「怒りの用心棒」では「Dallas」の駅舎となりましたし、
「ミスター・ノーボディ」では機関士小用で「列車を奪われたぞ〜」の駅舎となりました。
2012年
当然ながら「ウエスタン」では、この駅舎に隣接して「Flagstone」の町並みが建設され、後には
「ミスター・ノーボディ」「怒りの用心棒」でも撮影に使われました。
現在でも、その町並みの一部は残っていて、レオーネの力の入れようが分かるというものです。
壊すのも大変なので、そのまま区画整理しているという感じですね。
ちなみに、右に残っている建物は「怒りの用心棒」の冒頭に現れます。
左は、「ミスター・ノーボディ」の酒場です。右は「ウエスタン」のホテルです。
このシーンの建物です。
「ミスター・ノーボディ2」でも使われていました。
「ウエスタン」の町の全景に見えていた「WAREHOUSE」という文字も2009年の段階では一部をかすかに読むことができました。
「怒りの用心棒」でも見えていましたが、2012年の段階ではやや読みにくくなっています。
「ミスター・ノーボディ」で見られた建物の看板文字もまだ読み取ることができます。
と、こんな感じで当時の面影が色濃く残る「ラ・カラオラ駅舎」周辺です。
近くの小さな鉄橋はまだ残っているので、こんな比較写真を楽しめます。
ともに「黄金の三悪人」のシーンです。
2014年
ミスター・ノーボディ2 では、風力トロッコのシーンで、ちらっとこの線路が使われていました。
アリゾナのモニュメント・バレーの風景と、このラ・カラオラの風景が切り替わるのが面白かったです。
「ザ・サムライ 荒野の珍道中」ではジェンマがこの鉄橋から飛び降りていました。
この付近では、「ミスター・ノーボディ」のジャック・ボレガード対ワイルドバンチの対決も撮影されています。
と、枚挙にいとまのない地域なので、見所は満載です。
ちなみに、マドリッドからアルメリアに向かう車窓からも「Flagstone」の町の遺構を見ることができます。
気をつけていないと、あっという間に過ぎ去りますけど。